アオウミガメ
ウミガメの生態・豆知識
・ウミガメは海水を飲んで水分補給をします。そして体内の余分な塩分を目じりにある「塩腺」という器官で排出しています。ウミガメの涙は実は濃い塩分なんですね。
・アオウミガメは成長すると藻類しか食べなくなりますが、小さいうちはクラゲも食べます。ですからもし海にビニール袋が漂っていたら、子ガメにはそれがクラゲに見えてしまうので間違って食べてしまうことがあります。どうか皆さん、ウミガメたちを守るためにも、ゴミを海に捨てたりしないよう心がけてください。
アオウミガメの保護活動
シーライフパークはアメリカで唯一のアオウミガメの繁殖施設です。
毎春およそ1,000個の卵が産卵され、それらのほとんどは孵化したその日の夜のうちに海に帰されます。そのうちの何匹かは、研究や教育のためにパークで1〜2年のあいだ保護され、その後、海に帰されます。
海に帰すには一定のガイドラインがあります。
カメの甲の長さが35センチ以上であれば砂浜から海に帰し、34センチ以下の場合はボートに乗せて数キロ沖で海に帰しています。
自然界で生き残れるのは1000匹に1匹と言われています。
皆さんにお願い
ハワイのアオウミガメは絶滅危惧種に指定されていましたが、ハワイ州やEndangered Species Act (絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律)などの連邦政府の法律によって保護されたおかげで、絶滅の危機レベルが一段階引き下げられました。
これは一歩前進です。しかし私達のゴールはアオウミガメを完全に絶滅危惧種のリストから消すことです。そのためにも、どうぞ野生のウミガメを捕まえたり、餌付けをしたり、いたずらをしたりしないでください。
ハワイのアオウミガメは砂浜に上がってくることで知られています。その場合は彼らをそっとしておいてあげる事がとても大切です。そうしてあげることで彼らは体を温め休息することができます。彼らが生きていくために必要な事なのです。
また残念なことに、昨今ウミガメを脅かしているのは網の絡まりなど、海洋のゴミです。
海洋のゴミとは、最終的には海に行きつく我々の出すゴミです。あなた自身の出したゴミを拾うことで、また他人のゴミを拾うことで更になお一層、海洋にあるゴミを減らすことができることができます。
そしてもし、苦しんでいるカメを見かけたら自分で助けようとせずに、適切な政府機関に連絡することが大切です。どうかよろしくお願いします。