サメ
パークのサメたち
シーライフパークには、ハワイ近海に生息するネブリブカ、ツマグロ、メジロザメがいます。
ハワイアンにとってのサメ
サメはハワイ語ではマノと言われ、ハワイの歴史と文化に深く関わっています。
一部の昔のハワイアンたちはサメを家族の神、”アウマクア”として崇拝していました。
サメを自分たちの先祖と信じ、捕まえたり食べたりはせず、餌をやり保護することで代わりにサメが家族を守ってくれると信じていました。
一方、他のハワイアンたちはサメを貴重な資源とみていました。
タイガーシャークやグレートホワイトシャークなど人を攻撃するサメをハワイ語ではニウヒといいます。古代のハワイでは、ニウヒを捕まえることは、族長の危険を伴うゲームでありスポーツであったと言われています。
ある族長たちは、未来の出来事を予知するためにニウヒの眼を食べたといわれています。
ハワイのもっとも有名な王であるカメハメハ大王の母親は、妊娠中に自分の子供にリーダーの資質を与えるためニウヒの眼を欲したといわれています。
サメの生態・豆知識
・ハワイは地理的に孤立しているため、動植物において多くの固有種を有していますが、サメはハワイに固有な種がありません。
・サメのからだは柔軟な軟骨でできています。
・サメは4種類のひれをもっています。背中にある2つの背びれ、胴体の下側にある2つの胸びれ、2つの腹びれ、そして尾びれです。
・サメの出産は卵生と胎生のどちらかですが、通常一度に6から12個の子を産みます。しかしシュモクザメとイタチザメは40もの子を一度に産むことが知られています。
・通常、サメは魚と同じように一生常泳ぎ続けて口から水を入れながら酸素を取り入れなければなりませんが、ジッとしていても呼吸ができるサメがいます。パークにいるネムリブカもそうで、エラが発達しているため海の底やサンゴの影に隠れ、じっとしていることができるのです。このようなサメを待ち伏せ型のサメと呼ぶでそうで、一生泳ぎ続けるサメは遊泳性のサメと言うそうです。